PER
ぴーいーあーる
株価収益率 (Price Earnings Ratio)。株価が 1 株当たり利益 (EPS) の何倍かを示し、利益水準に対する市場評価を測る指標
PER (Price Earnings Ratio, 株価収益率) は、株価を 1 株当たり利益 (EPS) で割った値である。「時価総額 ÷ 当期純利益」と表すこともでき、現在の株価が利益の何年分に相当するかを示す。PER が低いほど利益に対して株価が割安、高いほど割高と一般に解釈されるが、成長期待が高い企業は PER が高くなりやすく、業種・成長ステージによる差異が大きい。日本市場の TOPIX 全体の PER は 2016-2025 年の 10 年間でおおむね 12-17 倍のレンジで推移した。
計算方法と種類
PER は「株価 ÷ EPS」で求める。EPS の取り方によって種類が分かれる。実績 PER は直近通期の確定利益を使い、予想 PER は会社予想またはアナリストコンセンサスの翌期利益を使う。日本では会社四季報やブルームバーグの予想 PER が広く参照される。特別損益や一過性の利益で EPS が大きく振れると PER も歪むため、経常利益ベースの調整 PER を併用する投資家も多い。
業種別の水準感
PER の「割安・割高」は業種間比較では機能しにくい。電力・ガスなど規制業種は 10-12 倍が標準、銀行も 8-12 倍程度。一方 SaaS・半導体設計などの高成長セクターは 30-50 倍が珍しくない。同業他社比較、自社の過去レンジ比較、そして PEG レシオ (PER ÷ EPS 成長率) が実務で有用な切り口となる。
PER と PBR の組み合わせ
PER と PBR を掛け合わせると ROE が導出できる (PBR = PER × ROE)。PER が低く PBR も低い銘柄は低 ROE のバリュートラップの可能性があり、PER は低いが PBR が 1 倍以上なら ROE が高く利益成長余地がある可能性が示唆される。単独指標で判断せず、ROE や配当性向と組み合わせて総合評価することが重要である。