Nikkabu日本株 自動売買 観測記

BPS

びーぴーえす

1 株当たり純資産 (Book-value Per Share)。純資産を発行済株式数で割った値で、PBR の分母として株主の帳簿上の持分を示す

BPS (Book-value Per Share, 1 株当たり純資産) は、貸借対照表上の純資産 (株主資本とその他の包括利益累計額の合計) を発行済株式数 (自己株式除く) で割った値である。株主が帳簿上保有する 1 株あたりの持分金額を表し、PBR (株価 ÷ BPS) の分母となる。BPS が高い企業は「解散価値」が大きいと解釈され、PBR 1 倍割れの判断基準になる。ただし純資産には含み損益が全て反映されないケースがあり、実態の BPS は帳簿上の BPS と乖離することがある。

計算方法

BPS は「純資産 ÷ 発行済株式数 (自己株式控除後)」で計算する。日本基準の場合、純資産は株主資本 (資本金・資本剰余金・利益剰余金・自己株式) とその他の包括利益累計額 (その他有価証券評価差額金・為替換算調整勘定等) の合計である。IFRS 適用企業では「親会社の所有者に帰属する持分」を使用する。四半期ごとの決算短信や有価証券報告書に純資産と株式数が開示されるため、投資家は自分で計算することも、証券会社やデータベンダーの数値を参照することもできる。

BPS の増減要因

BPS は利益の蓄積 (利益剰余金の増加) で上昇し、配当金の支払い (利益剰余金の減少) で低下する。自己株買いは純資産と株式数の両方を減少させるため、BPS への影響は株価水準に依存する (PBR 1 倍以上で買えば BPS は低下し、1 倍未満で買えば上昇する)。また、保有有価証券の時価評価変動 (その他包括利益) や為替レート変動も BPS を変動させる。

BPS の限界と注意点

BPS は帳簿上の数値に過ぎず、事業の収益力を直接反映しない。ブランド力・特許・顧客基盤といった無形資産は帳簿に計上されないため、IT 企業やサービス業では BPS が実態の企業価値を大幅に過小評価する。逆に、減損リスクのあるのれんや不良資産を多く抱える企業では BPS が実態より過大な可能性がある。BPS を評価する際は ROE や営業キャッシュフローと組み合わせて、帳簿純資産が「稼ぐ力のある資産」か「稼げない資産の積み上がり」かを見極めることが重要である。

関連用語

EPSPBR自己資本比率

関連記事